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【Wild Indigo Ranch】レビュー:西部劇の世界観での牧場経営&ライフシミュレーション

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この記事では、Steamで配信中のゲーム「Wild Indigo Ranch」を遊んでよかったところ、悪かったところをまとめたレビューを紹介します。

「Wild Indigo Ranch」が気になっている方、実際にプレイした感想が知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

タイトル Wild Indigo Ranch
プラットフォーム Steam
発売日 2024年
おすすめ度 ★★★★
おすすめポイント ・西部劇のような世界観とストーリー
・広大なマップと新エリア探索の楽しさ

 

なお、ストーリー等にかかわる重大なネタバレはないのでご安心ください。

総評

西部劇のような舞台でのライフシミュレーションゲーム

 

牧場経営自体は実はメイン要素ではなく、どちらかというと全体にうっすらストーリーの軸が走っていて、それに沿って探索したり敵を倒したりする感じ。

牧場物語やスターデューバレーのような純粋な牧場経営ゲームではなく、牧場経営・デコレーション・クラフト・ビルド半分、アクション・探索アドベンチャー半分みたいな感じ。

ストーリーは意外とちゃんとある(一本のメインストーリーがあって、そこに付随するサブクエストがあるRPGという感じではなく、色々なクエストをたどっていくと結果的に大局的なストーリーに結び付くようなイメージ)。

はまれば面白いが、小さなバグや謎の制約が多くかなりイライラすることが多々あるため、現時点(本記事執筆時点)では、デモ版をやってみて面白いなと感じたらセール価格で買うくらいでよさそうだ。

正直、万人に大手を振っておすすめできる完成度ではない。

といいつつ、繰り返しになるが、はまれば面白い。

筆者は結局なんだかんだ46時間くらい遊んでおり、個人的には非常に満足している。

アクションが苦手ではなく、グラフィックに抵抗がなく、かつ、多少の理不尽な仕様やバグに耐えられる忍耐力があるのであれば、おすすめしたい。

こんな感じのころっとしたグラフィックが特徴的。

なお、アーリーアクセスリリース当時は「Don’t Die in the West(西部で生き残れ)」というタイトルだったのが、製品版リリースと同時に「Wild Indigo Ranch」に名称変更された経緯がある。

個人的には、当初のタイトルのほうがゲームのシステムや本質を表現できているように思うが、現在のタイトルもきちんとストーリーにつながるタイトルではある(ただし、後述のように、タイトルから思い描かれるような純粋な牧場経営ゲームとは毛色が異なる点には留意が必要か)。

ちなみに、2025年2月時点で日本語対応はしていないので、英語が理解できないと十分に楽しめないかもしれない。

良いところ

コンセプト・世界観

コンセプトや世界観はわりとしっかりしている。

西部劇にでてくるような、人口もテクノロジーも限られたどこか寂しいアメリカ西部の山間地が舞台。

初期時点ではどこも荒れ果てており、それをプレイヤーが牧場経営のさなかリノベーションしていくというゲームシステム。

(※リノベーション自体は必須ではないため、町が荒れ果てたまま放置していても特段問題はないのだが、リノベーションをこなすことにより住民の信頼度が上がり、購入できるアイテムが増えていくという仕組みになっている。このため、一部クエストやストーリーを進めるうえでリノベーションタスクをクリアする必要がでてくる場面もある)

想像以上にマップが広く、新しいエリアを探索しているときはとてもわくわくする

ゲームの進め方は自由ではあるが、メインストーリーも楽しめるつくりになっている。

主人公がおじさんから継ぐこととなった牧場が荒れ果てた理由、おじさんが亡くなった理由、周辺住民をとりまく環境など、クエストや探索を進めるごとに背景が明らかとなり、最終的にはゲームタイトルである「Wild Indigo Ranch」の伏線も回収される。

スキルツリー

一定の制約・不満はあるものの、遊べば遊ぶほどスキルアップするスキルツリーの仕組みもなかなか良かった。

経験値がたまるとスキルツリーからスキルをアンロックできる。

オノ、ツルハシ、弓、銃、投げ縄の5種類のスキルツリーがあり、それぞれ道具を使用していくことで経験値がたまりスキルがレベルアップ、スキルツリーを開拓していくことができる。

一定のレベルに到達すると、その先のレベルの道具を使用しない限り経験値が増えないような仕組みになっているので、スキルのレベルアップとともにより上位Tierの道具を入手・使用する必要がある。

グラフィック、デザイン

独特のグラフィック、キャラクターデザインもかわいらしい。

人物や動物は足がなく、こけしのようなフォルム。

苦手な人もいるだろうが、これはこれで味があって良いと思った。

風景・地形のグラフィックも丁寧に作りこまれており、エリアごとに違った趣が感じられて良い。

エリアごとに違った趣がある。

悪いところ

※バグ等はアップデート等によって修正されているものもあるかもしれない。

一部道具tierのバランスの悪さ

スキルと一部道具tierのバランスの悪さ

特に銃。

銃のレベル5はガトリングガンしかないが、ガトリングガンを入手できるようになるのはストーリーの最終盤であり、そこまでストーリーが進んでいると特に銃のスキルアップをしてもそこまで攻略にメリットがないのである。

レベル5の銃の種類を増やせば解決したのではないかと思わせるバランスの悪さ。

というか、たいていはレベル3のDawsonのゴールデンガン(雑魚敵にはこれで十分)とレベル4のライフル(ギャングやウルフ等上位敵に有効)でなんとかなってしまう。

スキルツリー自体はよくできていると思うのに、とてももったいない。

バグや謎の制約の多さ

ちょっとしたバグと条件のわかりにくい謎の制約が多い

特に気になったバグ(制約)は以下のとおり。

  • キャラクターが消えてしまう(一定の条件下でダッシュすると、ピストルのような音がなって、周辺にいるキャラクターが逃げていく仕様があるのだが、それが発動してしまい、新聞記者が画面から消えて話しかけることができなくなってしまった)
  • ダッシュすると画面上の変なところにはまってしまい、身動きがとれなくなってしまう(自死するかゲームを再起動するしかない)
  • 一部リノベーションクエストについて、クリア要件を満たしているのにもかかわらずクリアにならない(鍛冶屋リノベーション、牧場リノベーションのトイレ設置などで、指定の壁・床・家具等を設置しているのにクリアとみなされず、何回もやり直さなければいけなかった)
  • ダッシュ&ジャンプのタイミングが非常に難しく、何度も水に落ちてしまう(陸に上がれる場所がないため、自滅を待つしか復帰の術がない)
  • 牛からミルクを収穫しようとするとき、ボタン操作によって牛に攻撃される(ほぼ即死なので、やり直しになる…)
  • 牛を囲いの中に入れるのが極端に難しい(飼い葉おけや水桶があればなんとかなるが、何もない状態で囲いに入れようとしてもすぐに逃げてしまうので非常にイライラする)
  • ニワトリの飼育方法が説明不足でいまいち判然としない(適当にやったらなんかできた)
  • キャラクターとの会話のなかで説明されること(動物の飼い方、馬のならしかた等)と実際の操作・やりかたが全然違う
  • 現時点で使用用途がなく、一度しか回収できないアイテムが存在(今後のアップデートで改善・追加される可能性もある)

上記いずれのバグも何回かやり直しすればなんとか復帰はできるので、ゲームの進行に大きな影響を与えるようなバグは経験しなかったが、海外攻略スレッドを見ているとクリアに影響のあるバグも存在した模様。

ゲームの完成度や没入感を下げかねないようなバグ・不便な仕様が多いなという印象は否めない。

まとめ

コンセプトや世界観が少しでも気になったら、多少の不具合やバグには目をつむって、セール時に手に取ってみてほしい作品(現時点の完成度からすれば最低でも20~30%以上のセールで購入するので十分だと思う)。

かわいらしいグラフィックやゆったりした音楽もあいまって、西部でのワイルドライフを楽しむことができる。今後のアップデートやバグ改善に期待したい。