トリケラトプス~ぷ -まったり ゲームブログ-

現在プレイ中=コアキーパー、Moonstone Island

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ゲームのスクリーンショットをブログに掲載するのは違法?著作権への対応や許諾のとりかたを解説!

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こんばんは。

当ブログは、SteamやSwitchなどの農場系・クラフト系シミュレーションゲームを中心に、プレイ記録や攻略メモ、レビューなどを発信しています。

レビューやプレイ記録をまとめる際に、ゲームのスクリーンショット(以下「スクショ」)を掲載できれば、より視覚的にわかりやすく、目を惹きやすくなるのですが…当ブログではあまりスクショを使用していません。

それはなぜか?

ゲームのスクショは開発・販売元の”著作物”であり、著作権法によって保護されているからです!

(*著作権法に類する法律・制度は諸外国にもありますので、海外メーカーのゲームだからといって自由に使って権利侵害をしていいわけではありません。むしろ、万が一にも海外の権利保護制度について重大な違反だと判断され、訴訟などに発展した場合に生じるコストや手間等は日本のそれの比ではないと思いますので、一層の注意が必要です。)

ゲームのスクリーンショットは開発・販売元の”著作物”にあたる

著作権法は、ゲームを含む著作物にかかる著作者の権利を保護しています。ゲームについて言えば、ゲームが「著作物」にあたり、開発者(個人・メーカー)が「著作者」にあたります。

著作権法では、ゲームのスクリーンショット(以下「スクショ」)を撮ることは「著作物」の「複製」に該当し、「複製」する権利は「著作者」が占有することとなっているため、実はそもそも「複製」すること自体が本来的には制限されています。

しかしながら、私的利用の場合の「複製」であれば、一定の条件下で認められています。これにより、例えば、個人的に後から見返すためなどの使用目的であれば、ゲームのスクショを撮ることも基本的には大丈夫です。

他方で、私的利用を超える範囲、例えば複製物を有償・無償問わず頒布したり、公衆への掲示を行うなどは認められていません。つまり、ゲームのスクショを撮って、それをSNSやブログ、Youtube等に掲載することは、基本的には、著作権法により制限されているということです。

なお、著作権法には、懲役や罰金等の罰則規定もあります。

解決策1:開発元が発表しているガイドライン等を確認する

上記の通り、原則的には、ゲームのスクショを含む著作物は、著作権法によって開発元メーカーにより占有されています。

ただし、大手メーカーやメジャーゲームの場合には、開発元からスクショの取り扱いについてガイドライン等が出されている場合もあります。

例えば、任天堂

任天堂は自身の著作物利用に関するガイドラインを公表しています。

www.nintendo.co.jp

これによれば、

任天堂は、個人であるお客様が、任天堂著作権を有するゲームからキャプチャーした映像およびスクリーンショット(以下「任天堂のゲーム著作物」といいます)を利用した動画や静止画等を、適切な動画や静止画の共有サイトに投稿(実況を含む)することおよび別途指定するシステムにより収益化することに対して、著作権侵害を主張いたしません。ただし、その投稿に際しては、このガイドラインに従っていただく必要があります。

とのことです。任天堂は、営利目的であっても、一定の条件下においてスクショの投稿を認めています。ただし、投稿を収益化することができるシステムは別途指定(例:ニコニコ動画やTwitch、Youtubeなど)されており、例えばこの「はてなブログ」は含まれていません。

 

また、もう一つ、例として、PS4/PS5ゲームの「モナーク」を手掛けるフリュー株式会社ガイドラインもわかりやすかったので以下にリンクを紹介します。

www.monarkgame.com

こちらも一定の条件下でスクショやプレイ動画の投稿が認められています。

このように、各社で取り扱いの方針や条件が異なるため、ゲームのスクショをブログに投稿したい場合には、ゲーム/メーカーごとにきちんと確認を行う必要があります。

解決策2:ゲームのスクショ投稿について直接問い合わせる

現在管理人がプレイしているゲームの多くは海外開発のゲームです。

海外開発かつインディーズゲームの場合には、スクショに関するガイドラインが明確でない場合や、どこを参照すればよいのかわかりづらい場合が多いです。特に、日本開発のゲームと異なり、基本的には全て外国語で情報収集する必要があるため、権利関係の記述を探したり、それを正確に解読するのはそれなりに難易度が高いです。

そこで、ある程度自分自身で探してみて、どうしても見つからない場合や、内容に不明点がある場合は、直接開発・販売元に問い合わせることをお勧めします。
(*もちろん、いきなり問い合わせるのではなく、まずは自分で調べてみたうえで、問い合わせするのが良いです。)

なお、ゲームの開発・販売には、ゲームの制作・開発を担当するデベロッパーと、ゲームの配信・販売(広報等を含む)を担当するパブリッシャーの2種類の立場の人たち(会社)が関わっています。多くの場合は、コンテンツとしての権利部分をパブリッシャー側がもつようですが、最近はデベロッパー側で権利を持つ場合も増えてきているようなので、このあたりは一概には言えず、ゲームによって異なります。

したがって、デベロッパーと、パブリッシャーのどちらに問い合わせすべきか迷った場合には、まずパブリッシャーに問い合わせてみるのが良いかもしれません

問い合わせの際には、パブリッシャーかデベロッパーの問い合わせ窓口を探しましょう。多くの場合は会社のウェブサイトか、ゲームの公式サイトにあると思います。海外インディーズゲームの場合は、Twitterやディスコードのアカウントしか掲載されていない場合もありますので、その場合にはTwitterのDMで問い合わせたことも当方はあります。

日本語用の問い合わせフォーム等がある場合を除いて、問い合わせ時には英語を使用するのが良いでしょう。

最近ではChatGPTなどで簡単に英語のメールを生成することもできますので、適宜そうしたツールを活用してみても良いと思います。もちろん、ChatGPTはまだ完ぺきではないので、人間の目で最終確認・調整する必要がありますが、それでも大変便利です。ChatGPTの初期登録や簡単な使い方についてはこちらの記事も参照ください。

torikeratopusu-pu.hatenablog.com

参考までに、先日ChatGPTの力を借りて問い合わせに利用した英文メールを掲載します。ChatGPTが出力した文章から一部改変・調整していますので、ご自身の問い合わせ内容などに合わせて適宜変えて使ってみてください。

To whom it may concern,

Hi, My name is [自分の名前やアカウント名等]. I am a big fan of your game [ゲーム名], and I am planning to write a blog post about its gameplay and tips. As part of my article, I would like to include some screenshots from the game to help illustrate my points. I am reaching out to you to ask for permission to use these screenshots in my blog.

In my blog, I also have some affiliate links, which I use to generate a small commission from purchases made through my blog. I want to assure you that I will only use the screenshots for the purpose of promoting your game and providing useful information to my readers.

Thank you for your time and consideration.

Best regards,
[自分の名前やアカウント名等]

日本語にすると以下のような感じになります:

ご担当者様

こんにちは、私は〇〇と申します。〇〇というゲームを楽しくプレイしており、私のブログでこのゲームのプレイ日記や攻略ガイドを書きたいと考えています。記事のポイントをわかりやすく伝えるため、ゲームのスクリーンショットを掲載したいのですが、記事の一部としてスクリーンショットを使わせていただいてもよろしいでしょうか。

なお、私のゲームブログでは一部アフィリエイトも行っていますが、スクリーンショット自体はこのアフィリエイト活動とは何ら関係なく、あくまで読者に有用な情報提供をするためだけに活用いたします。

お忙しいところ恐縮ですが、ご検討いただけましたら幸いです。

宜しくお願い致します。

〇〇より

問い合わせの際のポイントは、

  • アフィリエイトを行っている/将来的に行う可能性がある場合には、そのことを明記すること(営利目的か否かの判断材料として)
  • ゲームの感想・開発へのお礼を添えたこと
  • スクショ投稿の目的を明記したこと

です。問い合わせの理由・背景も含めてしっかり説明することで、問い合わせを受けた側もしっかり判断できると思います。

勿論、スクショ利用については各ゲームによって扱いが異なるので、問い合わせをしたからといって必ずしも許可がもらえるとは限りません。

当方は、幸いにも、これまで問い合わせしたゲームについてはすべての作品で「投稿可」とのお返事をいただくことができました。ですので、このブログでは、必ず制作元の許諾をいただいたゲームについてのみ、スクショを掲載しています。

よくある質問

アフィリエイトGoogle Adsenseを入れていないブログなら許諾無しでスクショを貼っていいの?

アフィリエイトGoogle Adsense(グーグルアドセンス)などを使った商用利用でなくても、スクショを撮って外部から見られる状態に公開した時点で私的利用の範疇を外れます。したがって、アフィリエイトアドセンスを入れていないブログであっても、本来は開発元が認めていないにも関わらずスクショを掲載することは不可と考えられます。

スクショ掲載の許諾は、ゲームのパブリッシャーとデベロッパー、どっちにとればいいの?

パブリッシャーとデベロッパーの間の権利関係はゲームによって様々です。一概には言えませんが、どちらとも判断がつかない場合は、まずはパブリッシャーに問い合わせるのが良いと思います。特にインディーズゲームの場合は、デベロッパーが小規模もしくは個人で開発しているところも多いため、反応が返ってきづらいです。逆に、パブリッシャーに問い合わせてもしばらく回答が無い場合は、デベロッパーにも問い合わせしてみるなど、状況に応じて柔軟に対応すると良さそうです。

問い合わせ先はどうやって探すの?

まずはパブリッシャーかデベロッパーのウェブサイトがあるかどうか確認しましょう。ウェブサイトが見つかった場合は、問い合わせ先(Contact)がないか確認してみましょう。メールアドレスが掲載されていればそちらに問い合わせるのが一番確実です。

一方で、インディーズゲームなどの場合、ウェブサイトを持たず、Twitterアカウントやディスコードのみという開発元もいます。その場合は、TwitterでDMできないか調べてみたり、ディスコードで連絡が取れないか調べると良いと思います。

問い合わせしたけど回答が無い場合はどうすればいいの?

海外ゲームではよくあることですが、問い合わせしても回答がなかなか返ってこないこともざらにあります。まずは、辛抱強く待ってみましょう。規模の小さい会社や新しい会社だったりすると、権利関係の整理がまだできていないところもあります。内部で確認しているかもしれませんので、少なくとも一週間は待ってみるのがいいと思います

それでも返事が無ければ、丁寧にリマインドしてみましょう。心証が悪くなるので横柄な態度にならないように、優しく状況を訊いてみるのが良いと思います。

まとめ:ゲームのスクリーンショットの利用については、他人に流されずに、自分で確認しましょう

ゲームブログにおいて、著作権について法やルールにのっとった適切な対応をとることが非常に重要なことだと考えます。

勿論、日本では著作権法による罰則が科せられるという点も忘れてはいけませんが、それよりも何よりも、ゲームを楽しむ側のユーザーとして、ゲーム開発者へのリスペクトを常に忘れないようにしたいというのが一番にあります。

SNSやブログ、Youtubeなどを見ていると、様々なゲームのスクショやプレイ動画が溢れていますが、中には必ずしも適切な扱いをされていないものもあるかもしれません。

「他の人がやっているから」という安易な理由だけで勝手に判断せず、開発元のガイドラインや判断に従ってゲームコミュニティを盛り上げていきましょう。